10億の中年。3話
それから家に着いた俺は、
何なんあの女は!ガシャ!
携帯を放り投げていた。そして投げた携帯を拾おうとふと携帯の横の鏡を見た。
そこには、整ってないきたない無精髭でボサボサ頭でダサい服を着た自分が映っていた。
ウーン😓
もし、俺が女ならこれはキモいと思う。
よし!キモさを消そう!
俺はまず美容室に行き洒落オツな髪型にして、少し若めの服を買い、髭を剃った。
元々童顔な方だったので自分でも見違えるほどの自分が出来上がっていた。
とはいっても、童顔ってだけでイケメンではないので自分では見違えて見えても、世間からすれば、やっとスタートラインにたったという所だろう。
そして俺は、次の日もパチンコ屋に来ていた。
しばらくホールを徘徊するも、あの女の姿が見えない。
仕方なく打っていると、激熱の演出が来る。
以前ならケツが浮くほど興奮していたが、金がある今は驚くほど冷静だ。そしてその演出が出たと同時にあの女がやって来た!
来た!!!
今の俺には激熱の演出より女の登場のほうが激熱みたいだ。
俺はその台の隣の台に座り打ち始めた。女は激熱の演出が出たのは見ていない。
そして俺は、女を手招きしていた。
俺「この台熱そうだよ!」
さっきまで打っていた自分の台を指差し女を招く。
女は首を少し傾げながらも、その台に座る。
すると
女「うわっ!いきなり激熱なんだけど!!」
そりゃそうだ、俺が仕込んでんだから。
俺「うわっ!ヤバっ!!やったねぇ!」
白々しく驚いてみたりしている。
女「マジでありがとー😆💕✨」
俺「いえいえ、その台を勧めた手前当ってよかったです。」
女「ここ、よく来てます?」
俺「たまーに。何で?」
女「私よく来てるんですけど、会った事ありますかね?」
あるよ、昨日会ったし。その前からずっと俺は知ってるよ!!髪と服装変えただけで全く気づかないもんだなと思いながらも
俺「まぁ俺は、たまに来る程度だし長い時間打たないから印象ないのかも 笑 俺は何回か見たことあったからその台勧めたんですよ!」
女「そうなんですか!でもありがと!」
そして俺もすぐに当たりを引いて女はお礼のコーヒーをくれた。しばらく二人並んでスロットを打っていた。
いつも1つ席をあけて見ていた綺麗な指が、今日はすぐ隣で動いている。
ゴクリッ。
さ、触りたい.....
必死で触りたい気持ちを押さえていたが、
少しふれる位なら...
そして俺はわざとメダルを落とした。すると女はすぐさま拾って
女「どうぞ!」
来た!!!今しかない!!
俺「ありがとう!」
メダルを受けとる際に当然指が触れた。
それからしばらく連チャンが終わった。
あれ?そういや今日彼氏みてないぞ??気になった俺は
俺「あれ?今日は一人なの?」
女「そうなんです、彼今日仕事なんです。」
なに?あいつ仕事してたのか!
いやいや、そうじゃなくて今日は一人ってか!!
これはいくしかない。
俺「二人とも結構でたね。この後飯でもどう?」
女「ごめんなさい、彼氏のご飯作らないと」
そう言うと女は換金を終えて、ありがと!と言いながら帰って行った。
真横であんな指みせられて少し触れて...
俺は興奮収まらずに、そのまま風俗へ向かった...